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審査官と面接することのメリット(続き)
特許庁では、「特許・実用新案審査基準」に基づいて、特許出願の審査をしています。

従って、拒絶理由通知に対しては、審査基準をよく理解し、審査基準に沿った形で反論しなければなりません。

ですから、拒絶理由通知に対する応答は、弁理士の腕の見せ所です。

以前、審査官と面接することのメリットとして、

4.審査官の発明に対する理解が深まることで、審査官の中で特許性の基準が変化する

と書きました。

審査官は審査基準に沿って審査しているのに、本当にそんなことがあるのか?と言われそうですが、本当にそうです。

審査官は、発明が記載されている出願書類を読んで審査するわけですが、面接時に出願人側が技術説明をすることにより、出願書類に対する見方が変わります。

これは、面接時に特殊なテクニックを駆使するというわけでなく、面接時に審査官に新たに情報を与えることになるので、当然のことと思います。

出願書類に限らず、我々が日常的に読む新聞、書籍等であっても、予備知識等の情報が与えられている場合とそうでない場合とでは、理解度は全然違ってきますからね。

ただし、審査官に対して、どのように発明に対する見方を変えて欲しいのかをよく考えて面接に臨むことが重要です。

ただ漠然と面接してしまうと、審査官側から拒絶理由を強固にするための情報だけ(意図的でないにしても)聞き出されて、審査官の拒絶の心証が固まってしまうこともあり得ます。

従って、面接前に出願人側のミッションを確認しておき、面接時に審査官へどのような説明を行うのか、面接に出席するメンバーで事前によく検討しておく必要があります。

このとき、出席するメンバー間で、出願人側に有利な情報と不利な情報が、何であるかも確認しておくべきです。

これは、不利な情報そのものの取り扱いを事前に決めておくという意味もありますが、面接して話すと不利な情報があるという意識を、各メンバー間で共有するという点でも重要です。

以前、発明者の方とともに面接を行った際、審査官の質問に対する回答にとどまらず、発明者の方がこちらに不利な情報を自ら進んで説明してしまって、非常に困難な状況に陥ったことがあります。

面接は、人数が多い方が有利になるとは限らず、グループで面接すると、面接の内容をコントロールすることができなくなって、却って不利になってしまうこともあります。

従って、出願人側の指揮を誰がとるのかも、事前に決めておかないといけないでしょう。

審査官の面接に限ったことではありませんが、何事も、事前によく準備しておかないといい結果は得られませんね。
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