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~現役弁理士が語る知財の眼と芽~
10年後にどうなっているか?
本日7月1日は『弁理士の日』ということで、『10年後にどうなっているか?』ということでブログを書くよう依頼されております。

10年後に弁理士事務所(特許事務所)がどうなっているか、という観点で書かせていただきます。

私は、独立に至るまで4つの特許事務所を経験しましたが、どこも同じような特徴を有しておりました。

1.主たる顧客は大企業
2.主たる業務は、特許の出願書類と中間書類の作成

特許の出願件数が減少傾向にあること、出願1件あたりの単価が下落傾向にあること等を考えると、今後、このような特許事務所の経営状況は厳しくなるものと予想されます。

そして、競争力の低い一部の特許事務所については、残念ながら淘汰されていくでしょう。

ただ、結論から言えば、10年後も多くの特許事務所が現在と同じような業態で存続していると予想します。

私の目から見れば、多くの特許事務所はまだまだ余力を有しており、無駄を省きさえすれば、それなりに収益を上げられると思います。

そして収益を上げられる以上、いくら経営環境が悪くなったからと言っても、上記1.又は2.を変更することはないでしょう。

身も蓋もない結論で恐縮ですが(笑)

逆に、上記1.又は2.を変えることで、小規模事務所にとってはビジネスチャンスが生まれるのではないかと考えています。

そんなことできっこないでしょ、などと言われそうですけど、今はやりの(?)知財コンサルティングなどは、上記2.の変更にあたるのではないでしょうかね。

知財コンサルティングならば、中小企業と相性も良さそうで、結果的に上記1.で中小企業も顧客とすることが可能でしょう。

10年後、多くの事務所が現在と同じような業態で残っている一方で、知財コンサルをはじめ専権業務以外のサービスを提供する事務所もそれなりには増えているのではないかと思います。


しげいずみ知財綜合事務所

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コメント
ご参加ありがとうございます
弁理士の日記念企画にご参加いただきありがとうございました。

10年後、淘汰された多くの事務所が廃業する反面、生き残った多くの事務所は、現在と同じような業態で残っていると、私も思います。
一方で、専権業務以外のサービスについては、大事務所ほど積極的な印象を受けています。
・・・となると、生き残った多くの事務所が大事務所化し、専権業務以外のサービスについても独占的に提供している、そういう未来もあるかもしれません。
[2012/07/01 13:11] URL | ドクガク #ndL5.HPc [ 編集 ]

Re: ご参加ありがとうございます
ドクガク様

コメントありがとうございます。
はたして10年後どうなっているのか、不安でもありますが、楽しみでもありますね。
また何かイベント等がありましたら、遠慮なくお誘い下さい。

> 弁理士の日記念企画にご参加いただきありがとうございました。
>
> 10年後、淘汰された多くの事務所が廃業する反面、生き残った多くの事務所は、現在と同じような業態で残っていると、私も思います。
> 一方で、専権業務以外のサービスについては、大事務所ほど積極的な印象を受けています。
> ・・・となると、生き残った多くの事務所が大事務所化し、専権業務以外のサービスについても独占的に提供している、そういう未来もあるかもしれません。
[2012/07/02 11:20] URL | handy man #- [ 編集 ]


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