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~現役弁理士が語る知財の眼と芽~
特許400件
今、顧問をしている企業の競合他社の特許権を調査しています。

自社製品の仕様が固まっている段階でもないので、あまり検索条件を絞らずに問題となりそうな分野の特許を抽出したところ、チェックしなければならない特許の総数は…

なんと400件超(笑)

いや、もうほんとに笑うしかないです。

知財に力を入れている会社なんですが、1社でしかも特定分野でここまでとは。

つい先日、元キャノンの丸島先生が若い頃、一人でゼロックスの特許網を調査してかいくぐったという話をゼミで聞きましたが、それでも200~300件ということでしたからね。

私は知財部員でなく、他にやらなければならないことがあるので、もう完全に工数不足です。

ところが、工数が足らずに困っている話をしたところ、その会社の若手のエンジニアの方々が、作業を手伝うことを申し出て下さいました。

もちろん、侵害・非侵害や有効性については私の方で判断しなければなりませんが、その前段階で、自社が実施する可能性のない特許を間引くことはお任せして大丈夫かと思います。

自社製品の仕様がこれから定まっていく状況で、どの特許が完全に無関係なのか、私の方で判断しづらかったので非常に助かります。

そして何より、皆さんが手伝うことを申し出て下さったこと自体がとてもうれしかったです。

単に同情されたということでなく、エンジニアの方々が知財の重要性について理解しているということで、今後はエンジニアと弁理士(私)が一体となって活動できそうですからね。


ところで、前回のブログで話題にした、非特許文献や中国文献をひかれた案件について、審査官と面接してきました。

必要な権利範囲で特許になりそうです。

記念すべき事務所の特許第1号になるかな。

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特許事務所経営の47歳、二児の父親です。

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